スプライトシュピーゲル、カラクリ荘の異人たち、護くんに女神の祝福を12
スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)
- 作者: 冲方丁,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
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オイレンシュピーゲルと同一世界観で展開される物語。
オイレンはスニーカー文庫、スプライトは富士見と
レーベル跨ぎで同一設定という珍しい作品。
大元は角川で同じだから、ありっちゃありなんだろうが、中々見ないね。
内容はオイレンと同じくテロ組織に機械化された少女が立ち向かうって話。
あちらと違って、スプライトは「正義」みたいな真っ直ぐな感じがする。
あとキャラクターの設定付けがわかりやすい。
冒頭のなぞなぞ、おまじない、口癖など。
ここら辺は富士見っぽいかなと言った感じ
色々と捻くれてるオイレンの方が好みではあるかな。
2巻ではクロスオーバーするみたいだ。
【カラクリ荘の異人たち】
カラクリ荘の異人たち?もしくは賽河原町奇談? (GA文庫 し 3-1)
- 作者: 霜島ケイ,ミギー
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2007/07/12
- メディア: 文庫
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バスを降りたら異世界でした。
という訳で、ちょいと不思議な街に住むことになった普通の少年の話。
妖怪が普通に暮らしてる街でのちょっとした日常と非日常。
まぁ悪くなかった。
【護くんに女神の祝福を12】
- 作者: 岩田洋季,佐藤利幸
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/08
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大団円。最後は予想通りではあるけどハッピーエンドでシリーズ終了。
という訳で12巻+番外編3つで全15巻のこのシリーズを振り返ってみよう。
基本はラブコメなんだけど、それよりも登場人物の成長が描かれてるのが良かった。
主人公の護は勿論、そのほかの登場人物も起こる事件を乗り越えた時、しっかりと成長している。
その成長具合が終盤戦はメインだった気がする。
特にエメレンツィアは登場当初は兄の事しか考えていなかったのに、
最後には意見の対立で最愛の兄とガチンコ勝負。
そして、その成長具合を喜ぶ兄であるヨハン。
ヨハンはラスボスだから護の前に立ち塞がる嫌な奴って感じだけど
エメレンツィアに接する時だけは最高のお兄ちゃんなんだよな・・・
あとは番外編で少し本編を補完して本当の終わりのようだ。
悪くないシリーズだった。
内容も悪くないが作者の作品に対する姿勢に好感が持てる。
最終巻の後書きより
「続けようと思えば、いくらでも続けられるタイプの作品ではあるが、
同じ事をダラダラと続けても意味がない」
ちょうど直前に
【ライトノベルが時間を止めるわけ。】
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070812/p2
という記事を読んでいただけに、印象に残った。