仕事中は仕事の事なんか考えていない

この前、友人と話していた時のことである。
漫画の話になった時、彼はこう言った。


「あんま萌え系の漫画(アニメ)ってわかんねぇんだよなぁ」


なんか薦めてやろうかと思ったが、俺もよくわからなかった。
ということで、萌え系について考えてみました。


【萌え系ってのはあんのか?】
「将軍がわからねぇわけねぇだろうが、このヲタ筆頭が」
と思う人は多いと思うが、意外にわからない。
何故か?
それは”萌え系”なんてジャンルは存在しないからだと思う。


例えば俺の大好きな「魔法先生ネギま」である。
普通の人が見たら女子中学生31人がヒロインで10歳の魔法先生が主役っていう時点で
敬遠しそうなこの作品。まぁ俺も最初は敬遠したけど。
誰がどうみても萌え漫画だろと思うが、そうではないと俺は考える。
確かに萌え要素はある。サービスシーンもある。しかし、それだけではない。
少年漫画的な要素も多分に含まれている。
ここで少年漫画的要素を重視すれば、少年漫画として読める。
じゃぁ、萌え要素を重視して読んだら萌え漫画なんじゃないか?と思うかもしれないが
そうなるとラブコメディというジャンルになるんじゃないかと俺は思う。
どうやっても所謂”萌え漫画’にはなりえない。


<こんなシーンもありますが、少年漫画です>


どの作品でもそうだが、何かしらのジャンルが作者によってすでに設定されているはずで、
それはスポーツだったり、コメディだったり、まぁ色々あるが”萌え”と
最初から設定されてるものは知らない。あるかもしれないけど、俺は知らん。


【なんで萌え系って言われるのがあるのか?】
しかし、実際には萌え漫画とか言われてる作品が多くある。
それは読者側が何を重視して読むかという事を考えた時に、
話の内容などではなく「キャラクター」を重視して読んだ時に生まれるのだと思う。
しかし、これはあくまで読者が勝手にキャラに萌えて、それを重視した結果であって、
その作品が萌え漫画かどうかは読む側で決まるって事である。
ネギまを読む際に「どうでも良いから、せっちゃん出せよ」となったら、
その人にとっては萌え漫画なのである。


他の例でいくと、冒頭の話をした友人は”よつばと”を所持している。
よつばと”や”あずまんが大王”などは一般人でも読んでる人がそれなりに居て、
「面白い」とか「かわいいだけじゃない」とか何とか言われるけど、
キャラクターを重視して読んだ場合は、あれは萌え漫画だとなる。
虎の穴の店員も「よつばとは”恵那”に萌えるのが正しい読み方」だと言っていた。


<最萌えは恵那>


【結論】
萌え系というジャンルは存在しない。
どういう作品なのかっていうのは、受け取り方でどうにでも変わってしまう。
テニスの王子様をスポーツ物と思って読んでる人も居るだろうが、
あれは俺にとってはギャグだ。それと全く同じ事が萌え漫画ってのにも言える。
作者が明確に「これは萌え系です、萌え以外の要素は何もありません」って明言すれば別だが、現状はどんな作品でも客観的に見た場合は”萌え系”ではないのだ。


っていう結論を出してみました。
こんな事考えてたせいで、仕事が連続で終電帰りです。本当にありがとうございました。