らっきょ6章

らっきょ第6章を見に行った。


今回は初めて明確な不満が残る形であった。
と言うのも6章の敵である黒霧皐月の話がほとんどカットされてしまったからだ。
これはパンフレットにも書いてあったが、
鮮花に話の焦点を置いた為に黒霧の話を入れる事ができなくなってしまったからのようだ。
しかし、本気でカットされているのである、悲しいくらいにカットされている。
能力の説明どころか何故彼が黄路美沙夜に力を貸したのかなども無い。
当然、黒霧の認識障害やそれに伴う歪な人間性、彼が「忘却」を集める理由などバックボーン的な話は全く無しである。
式との対峙も本当にアッサリとした物になっている、荒耶の名前が一応出てくる程度だ。
劇中で「ただの暇潰しだ」と黒霧が発言しているが、本当にフォローが無いのでただの嫌な奴になってしまっていて残念だ。
最後に女生徒に刺されても平然とその願いを叶えてしまうシーンも当然ながら無い。
俺はこのシーンがとても好きだから本気で残念である。
封印指定にまで辿り着いた魔術師のイカレ具合が描かれていなかったのが残念でならない。


その代わりと言っては何だが鮮花は素晴らしく可愛く素敵に描かれている。
戦闘シーンも見習い魔術師とは思えないくらいカッコ良い。
まさに6章全てを鮮花のために使った形だ。
最後に「未来福音」に出てくる瀬尾静音も出てくるあたりはサービスだろうか。
とにかく6章のどこに期待していたかで評価が変わりそうな章だった。


次で長かった劇場版も最後である。
最後にふさわしい素晴らしい作品を期待している。
と言っても映像のクオリティについてはもう何も心配していないんだけどね。