最近のサンデーの騒動について

最近、週間少年サンデーが騒がしいです。
原因は「金色のガッシュ」の作者、雷句誠が原因な訳ですが、
彼がブログに実名入りでぶっちゃけた影響でリアクションしてる作家さんもいるようです。
ちょっと書いてみようと思います。


<ブチキレた人>
雷句誠の今日のできごと】
http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html


<擁護した人>
橋口たかしのグーグルのキャッシュ
※擁護したは良いが一瞬で消したみたいですが。


<マジ不安なんで反転文字でちょっと一言書いておくわ、残高1万円だしという人>
http://blog.wakakitamiki.coolblog.jp/?eid=880386
全選択すると隠されたメッセージが・・・


<今回の事とは関係ないけど、今思うと・・・な人>
【違和感を感じる「WILD LIFE」受賞の言葉】
http://blog.goo.ne.jp/take_14/e/0b825aeed71117e460eacd43f3ebe3ad
いや、本当に感謝してるのかもしれないけど、

「5年間ワイルドライフを描いてきて
ぶっちゃけ心の底から"よかった”と思ったことなど
ひとっつもないくらい、忘れたいくらい
いい思い出のない作品だった」

とのコメントと合わせると・・・ねぇ・・・




で、長いんですけど陳述書を全部読みました、興味があったんで。
原稿失くした事については問答無用で編集部が悪いに決まってるわけですが、
実名で編集者がどんだけ腐ってるかを書いてる、これが本当の話題な訳です。
長いから抜粋すると、下記の感じです。

高島雅氏の話の時にでた冠茂氏という編集者は私のアシスタントをしてくれていた酒井ようへい先生の担当編集で、冠茂氏の言う通り描かされ、酒井先生が、自分の描きたくないストーリー展開に抵抗すれば、「死ね!3流漫画家!」と、作画中に電話で罵倒され、後半はそれに対する酒井先生の抵抗もつらくなり、冠茂氏の言うまま描くも、お話を無茶苦茶にされ、人気も上がらず、最後引っ掻き回したお話を収集しないまま、別の編集者へ担当を変え、責任も取らず冠茂は逃げる。酒井先生はその引っ掻き回したお話を収めるだけで初の週刊連載を終わる事に・・・


これに「焼きたてじゃぱん」などの作者、橋口たかしが反論です。
ただし、彼は自分のブログ等を持っていなかったのか新規でわざわざブログを立ち上げて反論したのに、
何故か現在は消されてます。
内容は下記抜粋。

私の担当編集者である「冠茂」ですが、全く関わりのない彼がなぜ誹謗中傷されているのか、全く訳がわかりません。「あまり良い噂を聞かない編集者」という文面がありますが、それはネットでの噂から来てるのか?どうなのかはわかりませんが、私の知るところでは、全くもってそんな人物ではありません。

確かに口は悪いかもしれないですが、優秀な編集者だと私は思っています。またこういうことを書くと「冠茂に無理やりこのブログを書かされているんではないか?」というような勘繰りをする方が出てくるとは思いますが、個人的な「怒り」から、このブログを書いております。


という感じです。
ちなみに、冠茂という人物は「焼きたてじゃぱん」に同名で登場しているわけですが、
編集者としての腕や人格はともかく、
”「冠茂」が出てくるとじゃぱんは面白くない”というのは所々で見かけた意見です。


さて、実名で晒された編集者達は腐っているのか?それとも腐っていないのか?
個人的には雷句誠が真実を語っていて、本当に腐っているのだと思います。


理由としては、やはり裁判を起こしているという事。
弁護士に相談したりして実費で手間かけています。
ただ単にブログで垂れ流しているわけじゃなく法に訴えているのだから、ポイント高いでしょう。


それに、彼の公開している陳述書の中に

「いるじゃないですか・・・一回もうサンデーでは描かないといって、また戻って描く人が。」

という編集長が言ったとされている言葉がありますが、
正直、ここまでやったら小学館に戻れるとは思えません。
売名行為では?という疑問も出るには出ますが、
長期連載&アニメ化、そしてゲームやら玩具やら映画にもなった作品を出した作家としては、
こんな事をして名前を売る必要は無いと思うわけです。
さらに、他の出版社からも「あいつは下手な事をすると訴えてくる作家」だと認識されてしまうと、
人気作家の名前に傷が付いてしまいます。


あと、提訴の金額の330万円。
これって、あれだけの作品を出した雷句誠にとっては、とくに大金というわけじゃない気がします。
「全32巻で2500万部+他メディアでの収入」だから儲けてるはずなんですよね。
裁判を起こして、大手の出版社と揉めて、それでも手にしたい金額とは思えない。
それだけに、雷句誠の狙いは
「漫画の原稿にも価値あんだよ、丁寧に扱え、当たり前の事だけど」
という事(これはTVの会見でも言ってる)と共に、
「糞編集どもいい加減にしろよ」
というメッセージだと思うのです。
だからこそ、実名を出した陳述書をブログに公開したりして、騒ぎを大きくしているのじゃないかなと。


まぁ、こういう騒ぎで一番不安になってるのは新人の漫画家さん達のようで、
残高が1万切った彼はもう不安で不安でたまらないんじゃないかな・・・


このような話が出てくると色々と邪推してしまいますね。
サンデー専属だと思っていたのに、最近他の雑誌でも仕事をし始めた皆川亮二とか。
今は戻ってきたけど、他で書いてた藤田和日朗とか・・・
久米田は問答無用で編集部との確執だけど。


何だかんだ言っても毎週楽しみにしている週間少年サンデー。
漫画雑誌の休刊が目立つ今日この頃。
この騒ぎの影響で休刊などにならなければ良いのですが・・・
ここで膿を出し切って、読者にも作家にも良い雑誌になれば良いなと思います。